赤川器物製作所

技術紹介Technology

赤川器物製作所の技術や
ものづくりへのこだわりをご紹介いたします。

工場長メッセージ

株式会社 赤川器物製作所 工場長 新谷 亮

赤川器物製作所ならではの技術と特長

角バットや深組バット等の角型製品を多様なサイズ、複数の材質でラインナップしている様に【角】に強いのが弊社の特徴です。
その中で角型キッチンポットは間口と高さが1:1の深絞りで「温間絞り」の技術抜きでは作れない製品です。
「温間絞り」とは金型に過熱&冷却装置を取付けてダイとホルダーを110℃以上の高温に保ちながらパンチを冷却して深絞りをする加工技術です。
最初の工程で1枚のステンレス板を製品高さまで深絞りする「温間絞り」は角型キッチンポットだけでなく丸型の製品にも生かされており弊社で最大サイズの寸胴鍋51cmはこの技術を生かして1回で絞る事で、製品に繋ぎ目が無く水漏れの心配がない耐腐食性、耐久性に優れた製品になっています。
この様に「温間絞り」は絞り均一な品質で量産の精度に優れています。
質の高い製品を安定してお客様の元にお届けするに数々の技術の裏付けがあります。

責任者としてのこだわり

弊社には6台の油圧プレスと22台のメカプレスがあります。
同じ能力の機械でも其々特徴があります。
材料も同じ鋼種、同じ板厚でもコイルによって微妙な差があります。
金型もメンテナンス直後と1,000ショット5,000ショット10,000ショットと変化して行きます。
いつも同じモノを作る事は大変な事です。
だから作業毎に機械の特徴、材料の特性、金型の状態に目を配る。
圧力調整、油の調整、気温に気を配る。
職人の「目」と「技」で機械に、材料に、金型に接する事を心掛けています。

スタッフへのメッセージ

「1歩先を考えよう。」
よく口にする言葉です。
私たちの仕事は一つの製品を形にするのにいくつもの工程を踏みます。
さらに仕上げ、洗浄、包装/梱包とお客様の手に届くまでに50近い工程を要します。
一つの製品を作り上げるのに50もの手が携わっているのです。
だからコミュニケーションをとり次工程に流す向きや並べ方を工夫する事が必要なのですね。
品質維持とスピードアップの両立は難しいですよね。
一人だと1歩がコミュニケーション一つで品質がアップして終わってみればトータル50歩スピードもアップしている。
(理想ですが日々心掛ければ実現できると思います)
さあ今日も1歩先へ、いやみんなで50歩先へ進みましょう!

技術スタッフインタビュー

小池工場 製造部 絞り工程 担当者

担当している工程について教えてください。
各種トレー、バットなどの浅いタイプの製品から、寸胴鍋のような大型で深いタイプの製品の加工まで、絞りの工程を担当しています。
その工程における赤川器物製作所ならではの特長を教えてください。
近年は金型の改良が進んでいて、加工時の傷の発生をだいぶ防げる加工が可能となってきました。
仕事の中で印象に残っているエピソードを教えてください。
「置き割れ」です。絞り加工が完了し、翌日出社したら製品が全て割れていて衝撃を受けました。
これからの目標についてお聞かせください。
まさに温故知新です。新しい事にチャレンジする際は、素早く柔軟に対応できる思考で仕事をしたいと思っています。

小池工場 製造部 メカプレス 担当者

担当している工程について教えてください。
主に小型製品の整形や側抜、カールなどメカプレスなどを使用した様々な工程を担当しています。
その工程(仕事)における赤川器物ならではの特長
製品の数値や基準は勿論大事なのですが、それよりも重要視しているのが、人の目と手でその時の状態を確認しながら加工していいることです。機械で加工していますが、作業者は手作りに近い感覚があります。
そういった感覚を大事にしながらも、弊社は各工程の生産スピードが早い事が特長です。
仕事を通してのやりがいをどんな時に感じますか?
飲食店に行った際に、厨房が見える時は、弊社の製品が使われているかつい確認してしまいます。自分達の作った製品が実際に厨房で使われているのを見ると、嬉しい気持ちになります。
これからの目標についてお聞かせください。
これからも「不良品ゼロ」を意識しながら、日々ものづくりに取り組んでいきたいと思います。

小池工場 金型部 担当者

担当している工程について教えてください。
金型の製作、修理、メンテナンス、改良を担当しています。
その工程(仕事)における赤川器物ならではの特長
金型部を内製化している事で、製造現場でのトラブル及び、依頼に素早く対応出来る事です。
仕事を通してのやりがいをどんな時に感じますか?
自分の作った金型が、最後の工程までスムーズに流れて、製品が出来た時です。
これからの目標についてお聞かせください。
日々の仕事や経験を通して、金型に対するスキルを向上していきたいと思います。

小関工場 電解研磨部 担当者

担当している工程について教えてください。
電解研磨は、電解液中で電気を流すことによって、金属の表面を溶かし、研磨する技術です。
電解研磨を行うことにより、耐食性や洗浄性の向上などの様々な優れた特性があります。
その工程(仕事)における赤川器物ならではの特長
電解研磨を行う企業は多々ありますが、そのほとんどが小型の製品をメインで行っています。
弊社は大型の製品の電解研磨ができる数少ない企業です。
仕事を通してのやりがいをどんな時に感じますか?
電解研磨は、素材、電解液の状態で大きく仕上がりが変わる仕事です。最初の頃は、上手くいかず大変でしたが、数々の失敗の後に良品が出来た時は、すごくやりがいを感じました。
これからの目標についてお聞かせください。
弊社には、沢山の種類の製品がありますが、まだまだ全ての製品を電解研磨したことがあるわけではありません。
いずれは、全製品の電解研磨にも対応出来る様になりたいです。